ぐうたら野菜生活。

世界のどこかで生きています。

おじさんから貰ったヘアオイルがエモい匂いだった

 

はじめまして。上海と申します。

惰眠を貪りながら生きている20代の女です。

 

おじさんから貰ったヘアオイルがエモい匂いだった

 

ふとした瞬間出会う匂いに、昔の記憶が強引に引き出されることはありませんか?

私はこの間それに出会いました。

数か月前に引っ越しをしたのですが、その直前にたくさんの人から餞別の品を頂きました。なんだかんだ愛されていたんだなあと感動しつつも、ドタバタと引っ越しをしたため、それらにきちんと向き合うのに時間を要しました。

そのヘアオイルを思い出したのは、使っていたヘアオイルが無くなったときでした。

それをくださったおじさんとは、都会の混濁した世界で変な絆を結んでいたような関係だったので、お互いに連絡先も交換しないまま別れることとなりました。

恐らくもう二度と会わないだろうし、もう会わなくても良いのですが、おじさんから頂いた様々な物でおじさんのことをちょこちょこと思い出す日々です。きらいな人だったら、その品々は捨てると思うので、わたしはおじさんのことを嫌いではなかったんだなあと思います。(わたしはこのように自分を客観的にみる癖がある)

そのヘアオイルの香りで強引に引っ張り出されたのは、小学校2年生の頃の私でした。

当時の私は、だいすきだった小さなヘアコロンを握りしめています。そのヘアコロンは小学館コミック『ちゃお』の付録でした。水色でキラキラしていました。どこに行くにも手に持っていました。たまに立ち止まり、においをかいで、また歩き始めます。そのにおいが大好きだったのです。

まさに、おじさんから頂いたそのヘアオイルが、ちゃおの付録だったヘアコロンと同じ匂いだったのでした。

私はここのところ毎日、小学2年生の頃の自分に立ちかえります。おじさんのことなんて忘れて、あのころを思い出しているのです。

 

上海